水の謌プレスvol.02

深まる支笏湖の秋をたのしみに

森を歩こう

森の声を聴きませんか。
木々の葉を揺らす風の音。仔鹿が木の皮を剥ぐ音。
たくさんの音が謌となって聞こえてきます。

早起きして美しい水を育む支笏の森へ

透き通る水を湛えた支笏湖畔に位置する『水の謌』。すぐ近くには、原始の森が息づいています。樹木や野鳥、小動物など生命の営みがそこにあると同時に、森は水を育む重要な役割を果たしているのです。「水源涵養(すいげんかんよう)機能」という言葉を、聞いたことがありますか?森林が降水を蓄え、河川へ流れ込む水の量を調節して、川の流量を安定させる機能のこと。森林に降った雨は、地中の根元とその周囲の土にスポンジのように一度貯まり、時間をかけて少しずつ川に流れます。大雨の時には洪水を防ぎ、渇水の時には水を絶やさずに流す働きを持つ森は、「緑のダム」とも呼ばれています。さらに、雨水が森林土壌を通過、浸透することによって、水質が浄化。美しい水を生むためには、森の力が不可欠なのです。

支笏湖

森のそこかしこに残る生命の息吹

日本の森林面積は、国土の約3分の2を占めています。森林は、ハイキングや森林浴、釣りなど、レクリエーションの場にも最適。森の清らかな空気を吸うと気分が良くなるのには、実は科学的な根拠があります。樹木から発散される「フィトンチッド」という物質が、人の体内に入り込むことで、体や心を健康にしてくれるのです。そのため、森の中を歩いて散策することは、運動になるだけでなく、疲労回復やストレス解消にもつながります。実際に、澄んだ空気の支笏の森を少し歩いただけで、野鳥やリスの姿を目撃したり、色づく樹木の葉や、可憐に咲き誇る季節の花を発見したり。耳をすませば、虫の羽音や野鳥のさえずりが聞こえてきます。日々の生活の中では感じることができない、野生の命の息吹が感じ取れるのです。足の裏で感じる土の触感、緑の匂い。太陽の光と影、そして吹き抜ける風の心地良さ…。支笏の森は、人間の「五感」を静かに揺り起こしてくれます。  さあ、いつもより少しだけ早起きして、秋の森をゆっくり歩いてみませんか。

紅葉

秋の目玉は紅葉とバードウォッチング

「あのー、これ何だか分かりますか?」。表紙の写真撮影用に拾い集めたカラフルな葉っぱや木の実を、袋から取り出して荒内さんの目の前に並べてみました。「大きいのはホオノキの葉で、これがアカイタヤです。こっちはドウダンツツジの仲間だと思いますね」。スラスラ名称が出てきて、まるで見当がつかなかった私たちは大感動!「10月下旬までの支笏湖は、紅葉が一番の見頃です。その後は木の葉が落ちて、バードウォッチングにも最適。1時間で森を散策できるコースもありますし、樽前山に上った頂からの見晴らしも最高ですよ」。

採取した木の実を大切に拾い上げる荒内さん

採取した木の実を大切に拾い上げる荒内さん。枝を折ったりせず、自然に落ちたものを標本に。


花の種や実を観察。小動物の痕跡も

実際に荒内さんの案内で森を歩きました。時々立ち止まり、散った花の種や実を観察。「この実は、盗っ人の忍び足の形に似ていませんか。『ヌスビトハギ』という花なんです」。モモンガが餌として齧った葉っぱの痕跡や、キツツキが作った穴、コウモリの糞なども教わりました。「その黒い筋の入ったカタツムリは『サッポロマイマイ』と言います。小さな殻を背負って生まれてくるんですよ」。解説付きのトレッキングは、普通の散策よりずっと楽しい体験でした。自分の頭上に、足元に。「森を楽しむヒント」は、至るところに転がっています。

大きく成長したミズナラの巨木

大きく成長したミズナラの巨木。樹齢は150〜200年ほど。


この人に案内していただきました

自然環境について専門学校で学んだ後、ネイチャーガイドを目指す。2005年より支笏湖ビジターセンターのスタッフとして勤務し、支笏湖周辺の自然の魅力を発信。カメラを持って山に登り、花や風景の写真を撮るという、アウトドア派。

サルノコシカケを発見して、嬉しそうに説明する荒内さん

サルノコシカケを発見して、嬉しそうに説明する荒内さん


■自然公園財団 支笏湖支部
荒内 久美子さん Kumiko Arauchi


秋の支笏湖森の散策マップ
地図をクリックすると拡大図が表示されます
支笏湖秋図鑑
支笏湖秋の植物
ツルウメモドキ

●ツルウメモドキ

枝は他木にからむツル状。
落葉後も実が枝上に残る。

シナノキの種

●シナノキの種

山地に生える落葉樹で実はオオボダイジュに似ている。


支笏湖の野生動物
エゾシカ

●エゾシカ

北海道全域に分布し、夏毛は茶色で冬毛は灰褐色。

シマリス

●シマリス

雑食性で、秋になると冬に向けて食料を巣穴に蓄える。


支笏湖の野生動物
カケス

●カケス

「ジェー、ジェー」と鳴き、他の鳥や物音も真似する。

ゴジュウカラ

●ゴジュウカラ

足指が強く、頭を下に向けて樹幹に止まることができる。


シメ

●シメ

スズメよりひと回り大きく、太いくちばしが特徴。

●キンクロハジロ

●キンクロハジロ

冬の間、支笏湖に羽を休めにくる渡り鳥の仲間。


支笏湖ビジターセンター
Lake Shikotsu Visitor Center

インフォメーションコーナーには、支笏洞爺国立公園と支笏湖周辺マップ等のパネル展示があり、パソコンで野鳥や植物等の情報検索もできます。釣りや登山、自然観察等の情報収集もここで。また展示室では、支笏湖の成り立ちや見所を映像や写真、模型などで紹介。森の景観と環境を分かりやすく展示するコーナーや、湖を眺めつつ休憩できるラウンジスペースもあります。

支笏湖ビジターセンター

支笏湖ビジターセンター

支笏湖ビジターセンター

千歳市支笏湖温泉
Tel.0123-25-2404
■開館時間/9:00〜17:30
(冬季は9:30〜16:30)
■入館料/無料 ■休館日/
年末年始及び冬季は毎週火曜日
http://www15.ocn.ne.jp/~sikotuvc/


支笏湖の自然を愉しむサービスは、2階
レセプション、[コンシェルジュデスク]
にて承っております。

『水の謌』では、支笏湖の自然と触れ合う「秋の散策&サイクリング」のご利用を承っております。2階コンシェルジュデスクにて、上記のトレッキング用グッズ各種の無料レンタルも行っておりますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

水の謌秋のアウトドアメニュー
支笏湖散策

支笏湖ビジターセンターが主催するガイド付ツアー。
一日2回の開催です。

●開始時間/1.午前10時〜11時 2.午後2時〜3時
●定  員/各15名 行程は約3kmです。

※天候状況やガイドの都合により、 
中止となる場合もございますので、予めご了承ください。   参加無料

レンタル自転車

支笏湖周辺の森へ、自転車で出かけませんか?

●自転車のレンタル

 1時間 おひとり様 500円 2時間 おひとり様 1,000円

●ランチボックス付の自転車レンタル

 2時間 おひとり様 2,100円

お問い合わせお申し込みは
2Fコンシェルジュデスク内線7までお気軽に

ウインドブレーカー

秋は朝夕冷え込むので必ず防寒を。
雨具も兼ねられるものがよい。

ポール

帰路などで足の力が弱ったとき、
支えになり役立つ。


ブーツ

安定性が高く、ホールド感のある
トレッキングシューズがベスト。

双眼鏡

バードウォッチングの必需品。
遠くを見るのにも使える。


バックパック

背負うと両手が自由になるバックパックが便利。

タンブラー

水分補給は肝心。
ドリンクはなるべく持参したい。


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水の謌ホットトレンド

初めての秋を迎えた水の謌。実りのシーズンならではの新メニューや
プランを多彩にご用意しております。ぜひお楽しみください。

道産素材でつくるシェフ特製ハンバーガー

[水の謌 ガーデン]Mizu no uta GARDEN。

ビュッフェレストラン「アマム」の階下スペースで、オープンエアのバーガーショップ「水の謌ガーデン」が営業中です。10月末まで期間限定で、道産牛やエゾ鹿肉、噴火湾産ホタテなど道産素材を挟んだシェフ特製のオリジナルハンバーガーとドリンクを販売。ボリュームたっぷりで、もちろんテイクアウトも可能です。


道産牛100%バーガー ¥680 もみじ(鹿肉)バーガー ¥880
噴火湾産ホタテバーガー ¥680 あぶら蟹のフライバーガー ¥1,200
ポパイ(ほうれん草&ベーコン)バーガー ¥780
男爵コロッケバーガー ¥580 ドッグサンド(オニオン&サルサソース) ¥360

※ビッグサイズバーガーはプラス400円、お好みのトッピングを追加オーダーもできる。

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チキンナゲットやフライドポテトなど、サイドメニューも充実。食材は北海道のものを使用し、おいしさはもちろん安心安全にこだわり健康的なおいしさを追求しています。

2F ヘルシービュッフェ[アマム]階下側

水の謌 ガーデン

■営業時間/土・日・祝日の
AM11:00〜PM4:00
(営業は10月31日まで)


Side Menu

チキンナゲット ¥260
フライドポテト
(M)¥160 (L)¥220
バターポテト ¥160
ロールタコス ¥180
アップルパイ ¥220
ソフトドリンク各種 ¥180 他


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エステトリートメントルーム

Esthetics

ゆったりと楽しむ秋のエステプラン

陽射しの強い夏を越して、日焼けの跡や肌の乾燥が気になる季節。フェイシャルやボディコースで、たっぷりと潤いを与え、ケアしてあげましょう。秋の夜長はアロマの香りで、心もゆったりとリラックス。どうぞ、極上の癒しの時間をお過ごしください。

トリートメントルーム エステメニュー

北海道エステ スペシャルコース

  全身・ボディパック・フェイシャル・Wパック・仕上げ・ヘッド

150分 ¥24,150

[フェイシャル] オイルマッサージ

  顔・首・肩

30分 ¥5,775

[アロマボディトリートメント]フルボディコース

  全身

60分 ¥12,600

予約制内線2100までお申し付けください

1F トリートメントルーム

■ご利用時間/PM3:00〜PM11:15(土・日・祝日は深夜0:00まで)

Wine

秋の恵みに良く合う道産ワイン

料理茶屋[天の謌]

Japanese Restaurant AMA NO UTA

多彩な秋の味覚とともにお楽しみいただける、北海道産ワインをご用意致しました。地元、グレイスワイン千歳ワイナリーの「北ワイン ピノ・ノワール」(赤・ミディアムボディ)や「ケルナー」(白)は、余市産ぶどう100%の軽やかな味わいでおすすめです。ほか、道内各地のワインを取り揃えてお待ちしております。


白樺樹液のジュレ
original sweets秋の実りのスイーツたちパティシエラボ

大地の恵みが美しいゼリーになりました。「白樺樹液のジュレ」(1個160円)は北竜町産「黒千石」を使った「くろまめ」と「コーヒー」「ハスカップ」の3種。道産白樺樹液の甘みを生かしたオリジナルです。無塩味噌の粉が隠し味の「みそプリン」(420円)も、開業以来の人気を誇っています。

2F スイーツショップ パティシエ ラボ

■ご利用時間/AM10:00〜PM4:00


編集後記

水の謌に秋がきました。オープンからはや、4ヶ月が経ちました。その間、ばたばたと走り続けてきましたが、少しづつスタッフの皆も落ち着いてきた様子です。第2号は「森を歩こう」がテーマです。私も支笏湖の森を散策したりする余裕もなかったのですが、先日ビジターセンターのガイドの方と自然観察をしてきました。植物の名前や鳥の名前を教わりました。その何と充実した時間、森を歩くという事は、忘れかけてはいけないものを取り戻す事なのですね。 (I・O)

環境省の『地球を守る』というサイトの仕事で、一年がかりで「森林減少」について書いたことがある。支笏の森でそのことを思い出した。人間は、森がないと生きて行けないよ。 (M・Y)

野鳥の森撮影同行のSさんは、帰り道に撮影機材を背負ってくれ、歩き疲れたスタッフにソフトクリームを与えてくれた。気の利く彼にはほんとに助けられている、感謝。(Y・S)

森を歩こうというテーマのもと体力に自信がないまま参加。案の定ひとりついていけずヘロヘロに・・・。ビジターセンターの荒内さんはじめ、みなさんの足をひっぱり反省しきり。体力つけなきゃ (H・O)

しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌

しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌 みずのうた

〒066-0281 北海道千歳市支笏湖温泉

Tel.0123-25-2211
Fax.0123-25-2532

http://www.mizunouta.com

鶴雅グループ
鶴雅グループのアドレス

あかん遊久の里 鶴雅つるが

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-6-10
Tel.0154・67・2531 Fax.0154・67・2754

あかん鶴雅別荘 鄙の座 ひなのざ

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-8-1
Tel.0154・67・3050 Fax.0154・67・3321

阿寒の森ホテル 花ゆう香 はなゆうか

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-6-1
Tel.0154・67・2311 Fax.0154・67・2330


北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート

北海道網走市呼人159番地
Tel.0152・48・3211 Fax.0152・48・3220

サロマ湖 鶴雅リゾート

北海道北見市常呂町栄浦306-1
Tel.0152・54・3305 Fax.0153・54・2105

屈斜路湖 ナチュラルオーベルジュソラ

北海道川上郡弟子屈町屈斜路269
Tel.015・484・2538 Fax.015・484・2539


アートディレクション