水の謌プレスVOL3

生命を躍動させる春の息吹にふれる旅

息吹く、春。

やわらかな日差し、キラキラと輝く雪どけ水。
しこつ湖に、待ちに待った春がやってきました。
生命あるものが活気に満ちあふれる季節を、
水の謌で愉しむ旅は、いかがですか。

身体に春を呼ぶ
食材のチカラ。

冬から春への季節の変わり目、人も五感をフルに使って、季節を感じ、カラダを変化させるといいます。特に早春は、「木の芽どきは健康に気をつけよ」といわれるほど、変化の大きなとき。身体を目覚めさせる春の食材の力や効力をご紹介します。

「苦味」が美味。 春の山菜

毎年、春の声を聞くと、福士さんの心は少しだけそわそわし始める。山へ入る時期が近づいて来るからだ。「4月の初めに、まずフキノトウ。それから行者ニンニクでしょう。アズキナにタラの芽、5月後半には山ウドにタケノコ。6月初めくらいまでは楽しめますね」。誰に教わるでもなく、子どもの頃から山に親しみ、自然に覚えた山菜採り。「短い時期しか楽しめない、春の味ですよね。長い冬を越えて土の中から出てきたものだけが持つ、特別な香りと、独特の苦みだと思います」。その「旬」を知り尽くす福士さんは、それぞれの山菜が一番美味しい時期10日間ずつしか、山へは入らない。「店で料理に使う分だけ採って、おしまいです」。

福士さん

山菜を採る際は1人で出かけるか、奥さんと2人で行くかのどちらか。採りすぎないように注意を払う


ルールを守って山の恵みをいただく

山は誰でも入れる場所。自分の採取ルートを他言しないのには、理由がある。「自生する山菜のことを考えた時、採りすぎるとその分が生えてくるまでには長い年月がかかります。例えば今年、ひとつのスポットで夢中になってあるだけ採り尽くしてしまうと、来年は採れなくなってしまうんですよ」。長い目で山の未来を考え、小さなものは残す。きちんとルールを守って採ることが大切という。「山菜は山がくれた宝物。その重みを感じ、感謝の気持ちを持って、いただいています」。調理する時も、もちろん素材を最大限に生かす。旅行客に「苦いね」と言われると「それが春の味なんですよ」と話す。舌で「春」を実感できることの幸せを、知ってほしいからだ。「春の山ってね、やわらかいんですよ」と福士さん。雪どけ水を吸った土はフカフカで、歩くと足の裏にそれが伝わってくるそう。「ああ、今年もここに来れて良かったな、って思える瞬間です」。

福士さん

この人にお聞きました。

1950年、支笏湖生まれ。会社務めを経て、1975年に二代目として民宿「支笏荘」を継ぎ、現在に至る。幼い頃から支笏湖周辺の山で遊びながら育った「山の達人」。春は山菜、秋はキノコと、自ら山に入って採った季節の味覚を調理し、宿の食事で提供している。

■民宿 支笏荘オーナー 福士 國治さん
支笏湖温泉
TEL.0123-25-2718
FAX.0123-25-2728


1.こごみ  2.アズキナ  3.山ウド  4.行者にんにく

1.こごみ 2.アズキナ 3.山ウド 4.行者にんにく


支笏湖周辺で採れる春の味覚

ウド

山ウド ウコギ科

日本原産の野菜で、シャリシャリした歯ごたえと野性味あふれる香り。酢味噌や梅肉和えに。


行者にんにく

行者にんにく ユリ科

名前は、山に籠って修行する「行者」が勢力補給のために食べたことが由来とされる。油炒めやおひたしに。



菜の花

菜の花 アブラナ科

黄色くなる前のつぼみの状態を摘んで食す。最近は和食だけでなくパスタ等、洋食で使われることも多い。


こごみ

こごみ オシダ科

丸く巻いた若い芽はやわらかく、クセがないのでアク抜きの必要もない。そのままゆでて煮物や汁ものに。



ふきのとう

ふきのとう キク科

早春の風物詩。開ききっていないものを摘み、アクを抜いて天ぷらやゴマ和えなどに。味噌とも相性が良い。


タラの芽

タラの芽 ウコギ科

木の高い位置にある10cmほどの芽を、幹を折らないように気をつけて採取する。おひたしや天ぷらに。



料理

「春の料理には苦みを盛る」
 山菜を愉しむ和食コース

春の山菜を調理する際に気をつかうのは、アク抜きの工程です。しっかりゆでないと食べられませんが、逆にゆですぎるとせっかくの苦みが消えてしまいます。加減を間違うと色も緑ではなく真っ黒になってしまうので、一番難しいですね。苦みをおいしく召し上がっていただけるように、山菜料理は味つけも濃くしません。地物はふきのとうから始まり、6月の山ウドで最後。以降は近郊産の野菜がたくさん出てきて料理の幅も広がるので、今から楽しみです。

鎌田さん

料理茶屋[天の謌] 料理長 鎌田 龍司

登別市出身。ホテルや和食店で修業を重ね、開業時より水の謌へ。


料理茶屋[天の謌]で供される春の一皿いろいろ。[一例]

山菜ごはん

●山菜ごはん

むかわ町の生産者直送の「ふっくりんこ」を、ワラビやタケノコなどと炊き上げて。


山菜の揚げもの

●山菜の揚げもの

白魚と菜の花のかき揚げと、行者にんにくの天ぷら。梅肉入りの天つゆでさっぱりと。



春野菜と山菜の前菜盛り合わせ

●春野菜と山菜の前菜盛り合わせ

多くの種類の山の幸を味わえるひと皿。菜の花の白和えや山ウドの筑紫巻も添えて。


山菜のおひたし

●山菜のおひたし

タラの芽、ふきのとう、行者にんにく、ぜんまいなどをカツオだしのワカメソースで。



天の謌

2F 料理茶屋[天の謌]


ゆったりとした時間を過ごしていただける和食レストラン。季節ごとに表情を変える北海道の食材をお楽しみください。。


春の野菜で体の中から美しく

1F ヘルシービュッフェ[アマム]1F


健康をテーマにしたビュッフェなので、どの季節も野菜はたっぷり取り入れています。春の訪れを感じさせる山菜は、ふきのとうやタラの芽をボイルし、おもにマリネ風にアレンジしてご提供しています。春から夏にかけては、菜の花やアスパラ、トマトなど地物野菜が届き始めます。生でサラダに使うのはもちろん、加熱して肉や魚と組み合わせるなど、様々な形で彩りよく美味しく召し上がっていただけるよう、メニューの組み立ても考えていきたいと思っています。ヘルシービュッフェで、身体の中からきれいになってください。

アマム料理写真
アマム料理写真
窪内さん

洋食料理長
窪内 美典

夕張市出身。
「サロマ湖 鶴雅リゾート」を経て、開業時より
水の謌へ。


生命のエネルギーに満ちる春は
支笏の森もにぎやかに。

雪どけとともに、支笏湖畔に花が咲き始めます。3月下旬に一番早く顔を出すのがフキノトウ。4月中旬以降は、10cmほどの白い花をつけるヒメイチゲや、キタコブシ。下旬からGWにかけては、青いエゾエンゴサクやエンレイソウ、エゾヤマザクラなど、気温の上昇とともにたくさんの花が美しく咲き誇ります。さらに3月下旬から5月半ばは、木の枝に葉が茂る前でバードウォッチングに最適。茶色のカワラヒワや、4月中旬にはウグイスがやってきます。下旬にはオオルリやキビタキの姿も。また、風がない日の支笏湖は、波がぴたっと止まって湖面が鏡のようになり、周囲の山が映りこみます。晴れていると、空と湖の境目がわからないほどきれいですよ。ぜひ湖畔を散歩してみてください。

オオルリ
ニュウナイスズメ
キビタキ

■写真左からオオルリ、ニュウナイスズメ、キビタキ

シラネアオイ
エゾエンゴサク

■写真上/支笏湖畔の山桜は、例年G・W前後に開花する
■写真右下/青紫色の美しい花をつけるエゾエンゴサク
■写真左下/大きな4枚の花びらから成るシラネアオイ


湖面
荒内さん

■自然公園財団支笏湖支部
荒内 久美子さん
Kumiko Arauchi


当館では支笏湖畔の散策用に、トレッキングシューズ、ポール、双眼鏡などの無料レンタルを行なっております。どうぞお気軽にご利用ください。

内線

心地よい目覚めの為の快眠のススメ

春は、「なんとなく眠い」ということも多い季節。快眠環境を整えてぐっすり眠るテクニックをご紹介します

1.寝る2時間ほど前に軽めの運動をする

運動による身体の適度な疲労は、快眠を導きます。寝つく時間には体温が下がるよう、就寝2時間前には終えるのがベスト。筋トレや無酸素運動は交感神経を刺激して寝つきを妨げるので、ウォーキングやストレッチなど軽く汗ばむ程度の運動がよいでしょう。副交感神経を刺激してリラックスできる、ヨガや太極拳なども効果的です。

ジム

フィットネスジム

大画面のあるフィットネスルーム。大画面に映し出されるのは季節の森のシーン。エアロバイクで駆け抜ける気分を味わえます。体をあたためるためのウォームアップルームとクールダウンさせるためのクールダウンルームがあります。


2.自分に合った枕を選ぶ

人間は頭を支えるため、横から見ると首と背骨がゆるやかなS字カーブを描いています。寝る時もこのカーブを保てるように頭を支える枕を選ぶのが理想的。

ピローギャラリー

ピローギャラリー

心地よく快適な眠りをサポートするピローを、約20種ご用意しました。お客様のお好みに合った枕を、実際にフィッティングしてお選びいただけます。
■ご利用時間/PM3:00〜PM10:00
■各種枕のお貸し出し/無料


枕

1.エスカルゴピロー

「横向き寝」がしやすいよう、サイドを高く、大きくした構造。耳の当たる部分にもくぼみがあって快適。

2.インタイムピロー

「二層構造で中央は低く、首の部分はやや高く、左右はさらに高く設定

3.テンピュール

「首を支える枕」というコンセプトから生まれ、フィット感にこだわる


3.就寝1時間くらい前の入浴がおすすめ

睡眠と体温変化は密接に関係していて、身体が温まると自然に眠くなります。一度上昇した体温が下がるタイミングが、眠りにつくチャンス。そのため、眠る1〜2時間前までに温泉に入るのがベストです。

ミストサウナ

ミストサウナ

女性用の大浴場には広いミストサウナを完備。温度は40℃前後と低いものの湿度を100%近くまで高め、穏やかなミストが全身を包むことで副交感神経を刺激し、リラックス効果や美容効果が期待できます。老廃物を体外へ流してリフレッシュを。


4.アロマオイルやエステで深くリラックス

エステで使用するアロマオイルの香りは、心身に優しくきかけ、
心地よい眠りへと誘ってくれます。

トリートメントルーム春のアロマリラックスコーズ

フェイシャル (30分)アロマボディトリートメント(30分) 各¥5,775〜

おすすめコース  フルボディ&フェイシャル(90分)  各¥17,850

■ご利用時間/PM3:00〜PM11:15 (土・日・祝日は深夜0:00まで)

トリートメントルーム

トリートメントルーム

ヒーリングミュージックとアロマの香りで身体もリラックス。トリートメント前にはハーブティーでゆったり寛いだ気分を味わいながらカウンセリングを。


水の謌のインフォ

水の謌ホットトレンド

待ちに待った春到来。お出かけも一層楽しくなるこの季節。
お泊まりや日帰りで愉しめるおすすめメニューのご紹介です。

Nepuree Cocktail

カクテル

■左は「健」キウイ+ブロッコリー+
リンゴ、中央は「美」苺+トマト+レモンに
アセロラを組み合わせたもの。 各¥945

ネピュレでつくる
ヘルシーな
カクテルはいかが?

ラウンジバー「アペ」では、野菜や果物本来の栄養素や繊維を残して加工した「ネピュレ」を使った、春のカクテルをご提供中です。一番人気は、「癒」グレープフルーツ+パイン+レモンのネピュレにオレンジジュースとアプリコットブランデーの組み合わせ(写真右)。

アペ

2F ラウンジバー[アぺ]Lounge Bar APE

■営業時間/午後8時〜深夜0時(ラストオーダー午後11時)



Rose Winel

左から、辛口で渋みが少ない「タヴェル・ロゼ」(5250円)、ほのかな甘口の「ロゼ・ダンジュ」(4200円)、ロゼシャンパン「マム・ブリュット・ロゼ」(7350円

ワイン

ロゼワインを片手に
桜を愛でる春

ヘルシービュッフェ「アマム」で、ソムリエがこの季節にお薦めするのは、桜色のロゼ。テラス席や野外でも、シーンを選ばずオールマイティーに楽しめるのが魅力です。ロゼワインやシャンパンのグラスを傾けつつ、春を満喫してください。

-

■5月、窓の外には
桜の景色を愉しめる

-

カルデラ湖をモチーフに新スイーツ「しこつ湖」誕生


しこつ湖

今シーズンの「パティシエ・ラボ」の新スイーツは「しこつ湖」(350円)。カルデラ湖に見立てたシュー生地の中に、たっぷりのクリームと、アールグレイの紅茶で香りづけした桃のコンポートを詰めました。人気の「たるまえ山シュー」と同じオレンジ風味のカスタードクリームと生クリームを合わせ、表面をパリッとキャラメリゼ。スプーンで崩しつつ、その食感もお楽しみください。1日限定30個の販売です。

しこつ湖

スプーンで中をすくうと、桃の果肉が顔を出す。器になっているシュー皮もクリームと一緒に召し上がれ

たるまえ山シュー

2F スイーツショップ[パティシエ・ラボ]Patissier LAB. ■営業時間/午前9時30分〜午後4時30分

ハンバーガー

Mizu no uta GARDEN

今年もオープン!
道産素材を挟んだバーガーショップ

ワゴン

ビュッフェレストラン「アマム」の階下に、今年も4月29日(予定)から、オープンエアのハンバーガーショップ「水の謌ガーデン」がオープンします。道産ビーフやエゾ鹿肉、噴火湾産ホタテなど、北海道の食材を主役にした特製オリジナルバーガーとドリンクを販売。ずっしりと食べ応えがあり、テイクアウトもできます。


温玉ライス

支笏湖の新グルメ温玉ライスをどうぞ

支笏湖の温泉宿と飲食店が開発した、新しい地元グルメ「支笏湖アキヒメ温玉ライス」(945円)が、水の謌ガーデンにも登場!ヒメマスフレーク入りご飯に温泉卵をとじこめて山に見立て、あんかけで支笏湖をイメージ。

1F ヘルシービュッフェ「アマム」横[ウッドデッキ]Mizu no uta GARDEN.

■営業時間/午前11時30分〜午後1時30分


編集後記

深い雪に覆われていた白い世界から、淡いパステルカラーの世界へと移ります。今年は例年になく雪が多く、雪かきをしてもしても追いつきませんでした。水の謌の冬は、雪との追いかけごっこでした。しかし、その分、春の暖かさは格別です。雪が溶けて芝生の緑が見えてきたら春の森に出かけてみてください。そこには、力強い春の息吹が溢れているこ とでしょう。 (I・O)

4月生まれのせいか、四季の中でダントツに春が好きだ。子どもの頃は雪どけが嬉しくて、わざわざ長靴で大きな水たまりの中を歩いていた。今シーズンは30年ぶりに長靴を買ったので、春山への備えは万端だ。(M・Y)

支笏湖に来る楽しみの一つが、ビジターセンターにいる猫の「まだら」に会うこと。どっしりしてて、のんびりしてて、和むんだよなぁ。 しっぽがふさふさしてて、それがまたいい。(Y・S)

春といえば、「たんぽぽ」を思い浮かべる。雪解けが終わり、黄色の花が緑の中に見え隠れし始める頃が、なんともいえずワクワクする。家の猫たちの体もびよ〜んと伸びる、気持ちのいい季節だ。(H・O)

しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌

しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌 みずのうた

〒066-0281 北海道千歳市支笏湖温泉

Tel.0123-25-2211
Fax.0123-25-2532

http://www.mizunouta.com

鶴雅グループ
鶴雅グループのアドレス

あかん遊久の里 鶴雅つるが

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-6-10
Tel.0154・67・2531 Fax.0154・67・2754

あかん鶴雅別荘 鄙の座 ひなのざ

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-8-1
Tel.0154・67・3050 Fax.0154・67・3321

阿寒の森ホテル 花ゆう香 はなゆうか

北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-6-1
Tel.0154・67・2311 Fax.0154・67・2330


北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート

北海道網走市呼人159番地
Tel.0152・48・3211 Fax.0152・48・3220

サロマ湖 鶴雅リゾート

北海道北見市常呂町栄浦306-1
Tel.0152・54・3305 Fax.0153・54・2105

屈斜路湖 ナチュラルオーベルジュソラ

北海道川上郡弟子屈町屈斜路269
Tel.015・484・2538 Fax.015・484・2539


アートディレクション