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支笏湖で夏の山に親しむ


夏山登山が趣味の人にとって、待望の季節が到来。でも支笏湖周辺では、本格登山の装備がない人も
山と自然に親しむことができます。ここならではの地形の成り立ちを知り、美しい花を眺めて、
山をもっと身近に感じてみませんか。

支笏火山の歴史と生い立ち
その歴史は4万年前にさかのぼる

そもそも支笏湖ができる前、この一帯は堆積岩でできた台地でした。約5万5千年前に、地下からのマグマの上昇と小さな噴火によって直径数kmの噴火口ができ、約4万年前に大噴火が起きました。高さ3万mまで噴き上げる巨大噴火で、火山灰や軽石が、遠く襟裳岬のさらに先まで届いたそうです。勢いが少し弱まると、降下物は谷間や平野などの低いところを埋めるように流れ出し、この「火砕流」による堆積物が札幌〜苫小牧の平野を埋め尽くしました。噴出後、その跡が陥没して楕円形のカルデラとなり、水がたまって支笏湖の原型が出来上がったのです。1万年以上が経過して風不死岳が噴火。続いて今から2万年前に恵庭岳、9千年前に樽前山の噴火が始まり、三山が姿を現わして、楕円形だった支笏湖がひょうたん形に変化しました。3つの山の中でも、風不死岳と恵庭岳は、何度も噴出した安山岩溶岩の重なりでできた「成層火山」に分類されます。樽前山は繰り返される噴火でできた複式火山ですが、山頂部の地形が1800年代初期に形成された外輪山を伴う火口原と、1874年の噴火で開いた火口、そして1909年に中央部に盛り上がった溶岩ドームで構成されていることから「三重式火山」と言われています。

登る前に訪れて、山について知ろう!
支笏湖ビジターセンター

支笏湖を訪れる人々に、周囲の自然について親しみやすく紹介する施設が「支笏湖ビジターセンター」。入口のインフォメーションコーナーには国立公園と周辺MAP等のパネル展示があり、登山や釣り、バードウォッチング等のアクティビティ情報はここでGET。中に進むと、中央に支笏湖周辺の地形模型「クリスタルジオラマ」があり、その外側の展示は「森」「山」「湖」をテーマに3つに分かれています。「森の世界」には、木の見本や、ボタンを押すと野鳥の鳴き声が聴ける「バードボイス」の設備が。「ヒグマのフィールドサイン」であるフンの見本も展示されています。「山の世界」では、樽前山の気象条件に適応する植物を紹介。「湖の世界」では、湖底木のジオラマや支笏湖の水中の様子を見ることができます。また、150インチの大型画面で約15分間、支笏湖の自然や歴史について放映する「レクチャールーム」も。大人も楽しく学べるので、まずは足を運んでみてください。 

樽前山

深い森林に覆われた風不死岳(右)と、活火山の樽前山

ビジターセンター

周囲の自然について紹介する支笏湖ビジターセンター。


支笏湖周辺の登山は樽前山が人気

一般に、風不死岳と恵庭岳は登山上級者向きとされ、靴をはじめとした本格的な装備なしで登るのは難しいそう。「その点、樽前山は登山口の七合目ヒュッテまで車道が通っているので、初心者でも裾野の花畑を散策することができます。天候にもよりますが、七合目から1時間程度あれば溶岩ドームに着きます。でも、足元が滑らないように気をつけながら登ってください」と、自然公園財団支笏湖支部のスタッフ・吉田香織さん。三重式火山として知られるユニークな形状の樽前山は、世界的にも希少で、バックパッカーの外国人観光客にも人気が高いとか。晴れた日なら約10分で到着する展望台からは、美しい支笏湖がくっきりと見え、もやがかかった日は幻想的な光景を体験できます。森林浴に加えて、樽前山の魅力はやはり花観賞。6月下旬は白い「イソツツジ」が、7月には樽前山のシンボル的な花であることから別名「タルマイソウ」とも呼ばれる紫色の「イワブクロ」が、咲き誇ります。カメラを片手に訪れ、花を写真に収める人も多いそうで、「運がよければ、シマリスに出合えることもあるかも知れません」。 

吉田さん

でかけてみませんか?名峰樽前山登山
風不死岳/恵庭岳/樽前山/支笏湖
樽前山

山ガールにもおすすめの
気軽なツアーでリフレッシュを!

朝の支笏湖畔を歩くノルディックウォークに
出かけてみませんか?

「老若男女が簡単にトライでき、ポールを持って歩くことで姿勢矯正やダイエットにつながると注目を集めている「ノルディック・ウォーク」。水の謌ではこの夏、全日本ノルディック・ウォーク連盟公認インストラクターの資格を持つスタッフの引率による、朝の体験アクティビティとしてスタートさせます。

ショップ[水の音]には山ガールに
ぴったりのウェアをはじめ、アウトドア
グッズも揃っています。

当館3階のショップ「水の音」では、各種おみやげ品のほか、アウトドアエクササイズに最適な、Tシャツやウインドブレーカー、パックパックといった各種アイテムを取り揃えています。アウトドアブランドのウェアは、「山ガールファッション」の流行により、今やタウン着としても人気です。「アクティビティに参加してみたいけど、服装の用意がなくて」という方は、思い切って揃えてみては。

3Fショップ水の謌

夏のアクティビティ/水の謌ノルディックウォオーキング

ご存知ですか?
水の謌の中の支笏湖三山

支笏湖の自然をコンセプトにデザインされた「水の謌」の空間には、支笏三山をモチーフにしたアイテムがちりばめられているのをご存知でしょうか。風が吹き抜けるウェルカムラウンジ[ワクカ]の中央にある水琴窟のオブジェは、樽前山、風不死岳、恵庭岳をイメージし、それぞれ高さを変えて配置。宿のシンボル的なオブジェです。また、水の回廊を渡って客室棟の入口前、土間ギャラリーの奥に湛えられた水には、支笏湖誕生の物語を表した噴水が。夕刻を過ぎると活火山のごとく中央に火が灯ります。さらに、オープンからの約2年間で累計15万個を売り上げた「たるまえ山シュー」は、[パティシエ・ラボ]の看板スイーツ。樽前山の溶岩ドームをヒントに、こんがりと焼き上げたシュー皮が特徴です。中にはほんのりオレンジ風味のカスタードクリームがたっぷり詰まっていて、口に入れるととろ〜り広がります。宿泊中に、「支笏三山」を探しつつ、館内を巡ってみてはいかがでしょうか。 

水琴窟/噴水/たるまえ山シュー

Mizu no uta Information

癒しの空間づくり

寝苦しい夏の夜は安眠を誘うアロマの香りでリラックス

セラピーサロン「ソラ×ネコ」のアロマテラピスト岡部亜希子さんのブレンドによる、宿オリジナルのアロマを導入。安眠を誘う「眠りの香り」は全3種。①グリーンウッディー調=森林の中にいるようなリラックス感があり、深い呼吸を繰り返すことで安眠につながる香り。②フローラル調=ストレス解消を手助けするラベンダーと、筋肉の凝りをときほぐすマジョーラムスイートが基調のすっきりとした香り。③お子様にも好まれるオレンジとゼラニウムを融合した、温かく包みこまれるような甘い香り。お好みでお選びいただける客室用ディフューザーのレンタルはコンシェルジュデスクまでお気軽に。

客室用ディフューザー